パソコンやスマホが普及し、気になるお店・会社や商品を調べる時は「インターネット」での検索が一般的になりました。
インターネットで調べることで、その会社がどんなところで、どんなサービスを行っているか。
会社や商品の評判はどうかなどを詳細に調べることが出来るようになりました。
ホームページを開設することは、自社サービスの宣伝ができるだけでなく、会社の情報を一般に公開することで、信頼を獲得できるメリットがあります。
本記事では
・ホームページを作成するメリット・デメリット
・ホームぺージがないことのデメリット
・ホームぺージ作成する際の費用
と言った、ホームページを作成するメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
ホームページ作成のメリット
会社を知ってもらえる
ホームぺージの一番のメリットは、お客さんに対して会社を知ってもらえることです。
ホームページにはその会社の色が出るため、こういう「雰囲気なんだな」と知ってもらうことができます。
良い印象を与えることができれば、自社のサイトが集客や売り上げに貢献してくれるようになります。
逆に言えば、ホームページ制作で手を抜いてしまうと、それを見たクライアントはあまり良いイメージを持つことはできません。
制作する際には、安さにこだわりすぎづ、しっかりとしたサイトを制作する必要があります。
自社で情報を発信できる(ブログ運営)
ホームぺージを作成することで、情報発信することができます。
自社の商品・サービスを紹介することで、手の届かない範囲のクライアントに対しても、商品やサービスをアプローチすることが可能になります。
グーグルやYahooなどの検索エンジンで検索をかける人達に対して、営業ができるというのはかなり効率的です。
そもそも、商品に興味があったり、現在抱えている悩みを解決してくれるサービスを調べている時点で、ニーズが高いので成約率が上がります。
集客につながる
店舗経営をされている方にとって、どうしたら集客できるのか?ということをいつも考えていると思います。
店舗集客には、コンテンツはもちろんのこと、サイトの使いやすさが重要です。
サイトの使いにくさは、ユーザーのサイト離脱率に大きく影響します。
ホームぺージを作成する際は、スマホ対応もしくは、マルチデバイス対応にして、どの端末でも必要な情報が見やすく、伝わるレイアウトしましょう。
PC/スマホ/タブレットのどの端末から見ても表示が崩れない設計のことをレスポンシブ対応といいます。
現在の一般的なサイトでは、レスポンシブ対応が必須です。
どのページからでも、電話やメールができる導線設計は必須です。
ホームページとSNSなどその他のツールをうまく連動させることで、集客につながるホームページを作っていきます。
そのタイムラグを埋めるためにもSNSとホームぺージの連携は重要になってきます。
売上げアップにつながる
多くの会社が事業主の方がホームページを制作する理由は、『ホームページを開設すれば、少しでも売上げに貢献してくれるのでは?』という期待があるのではと思います。
実際に、ホームページの目的を明確にして、目標を立てて運営している企業は、売上げアップにつがなる成果を上げてます。
実際の商売と同じように、手をかけて、ユーザーの行動につながる設計と運営をしていけば、売上げアップにつながるホームページをつくることが可能になります。
問い合わせを増やせる
『ホームページからの問い合わせを増やして、商談につなげたい!』と思っている企業の方も多いと思います。
ホームページから問い合わせをもらえれば、営業コストはかからず、すでに自分たちに興味をもっているお客様のため、購買意欲の高い見込み顧客となります。
問い合わせを増やしたい企業にとって、ホームページが担う役割は、最初の入り口です。
お客様からの信頼を得られる
同業の会社でもホームページのある会社とない会社であれば、ある会社の方が信頼されやすいです。
特に会社情報やサービス・商品の詳細をしっかり説明しているホームページは信頼されます。
良いホームページはそれだけで企業のイメージを向上させ、会社の顔となり、看板になるのです。
営業が必要ない
また、社名や店名、商品名やサービス名を知らなくても、その特徴となるキーワードによって「お客様側から」検索してくれるため、こちらが相手を知らなくても、営業に赴かなくても、潜在顧客・見込顧客が、新規顧客化してくれる可能性があります。
求人募集や社内教育に活用
ホームページは企業の求人募集ツールのひとつとして活用できます。
現在の求職活動のほとんどはネットを介して行われています。
そのためホームページがないというだけで、企業として求人募集のアドバンテージがなくなってしまいます。
ホームページがあれば、どんな人が働いているのかスタッフ紹介もでき、職場環境やキャリアステップがあるのかなどの求職者が知りたい情報を載せることもできるので、求人募集もスムーズに行うことができるようになります。
また、社内教育としてホームページから社員に向け企業姿勢や企業理念を伝えることもでき、新しく入社した人が会社のことや、扱う商品・サービスのことを知るのにも役立つでしょう。
反響を確認できる
ホームぺージは作成して終わりではなく、作ったあとも運用することが多いです。
アクセス解析を行うことで、ユーザーがどれくらいサイトを訪問しているのか、どのページに興味を持っているのかを調べることができます。
そこからホームページの改善を行い、その企業に合ったより良いホームページを作っていく必要があります。
アクセス解析を行うことでホームぺージがもたらす成果やユーザーの動きを把握し、今後の会社の方針を決める際の手助けになるでしょう。
ホームぺージ作成のデメリット
多少コストがかかる
ホームページの制作にかかる料金と併せて、制作後の運用費が発生します。
制作費用(単発):10万 ~ 50万円
更新・運用費用(月額)1万円 ~
制作費用(単発):20万 ~ 100万円
更新・運用費用(月額)3万円 ~
金額については目安であり、ページ数や実装したい機能によって大きく変動します。
運営のノウハウが必要
サイトは作ったとの運用が重要であり、制作後にアクセス解析を行い、改善・修正を繰り返すことにより大きな成果を出すことが可能になっていきます。
基本的にはこういった運用なども含めて依頼するのが一般的です。
そのため、制作後の運用費がかかります。
公開後の活用ができない場合がある
ホームページは、ブログやSNSと違って、戦略を立てて運営していかないとなかなか効果が出せません。
ホームページの本当の効果が発揮されるまでには、ある程度の時間がかかります。
長期的に運用しながらコツコツとページを増やし、アクセス数を伸ばし、何回も訪問してくれるファンを増やすためには運営戦略が必ず必要になります。
担当者が必要になる
制作にあたって業者の方とのやり取りが必要になります。
打ち合わせのたびに担当者が変わっていては話が進みません。
責任者がいない場合、サーバの契約やドメインの管理などが曖昧になり、トラブルの原因となってしまいます。
担当者を決めるのが難しい場合は、こういった管理や更新作業を、業者に委託することも可能です。
自社に合ったホームページ制作会社が見つからない可能性がある
ホームページを作る目的 & ターゲットを明確にしましょう。
ターゲットを決める方法として、もっとも手軽なのは、あなたのお店や会社のお客様になってくださっている方の中で、「こういう人をお客様としてもっと増やしたい!」 「こういう人にホームページを見てほしい!」と思うような人物を一人思い浮かべることです。
その人物の年齢や家族構成、仕事や考え方などをメモに書き出してみてください。
そして、ホームぺージ制作を仕事にしている業者であれば、ポートフォリオと呼ばれる作品集を掲載しています。
その作品集を見て、これまでどのような案件や作品を制作したのかを見ることで、相手の技術や知識を知ることができます。
また、先ほどイメージしたものに近い作品を持っていれば、イメージの共有も効率的に行えるので、やり取りがスムーズです。
悪質業者に注意が必要
中にはITに疎い人に対して、高額な料金を請求する業者も珍しくありません。
料金の相場を知ることで、こういった悪徳業者からだまされないよう注意が必要です。
「ホームページを持たない」デメリット
インターネットでの情報収集が定着した現代において、商品・サービスの情報を調べる時、就職活動時、ビジネスの打合せ等で訪問する時など、企業ホームページは様々な場面で利用されています。
しかし一方で、ホームページをまだ開設していないという会社も存在します。
平成29年通信利用動向調査報告書(企業編)によると、自社ホームページを開設していない企業の割合は10.4%となっています。
つまり、9割の会社は自社ホームページを開設しています。
情報を発信しづらい
ホームページを開設していない会社にもたらされるデメリットとして真っ先にあげられることの一つが、「情報を発信しづらい」ということです。
ホームページから発信できる情報は、製品やサービスに関するものだけでなく、事業内容や歴史、経営理念など、会社自体に関するものも含まれます。
会社そのものの知名度を上げるためのプロモーション自体が困難となってしまうという点において、非常に大きなデメリットと言えるでしょう。
ネット経由の潜在顧客を失い続ける
行きつけのお店がない場合、ほとんどの方がネットでお店を調べます。
そのときにホームページが無いだけで、競合他社にお客様を取られてしまいます。
せっかく自分の会社のほうがお客様の家の近くにあって価格も安くても、ホームページが無いだけでどんなお店か分からず、そしてあまり信用されずに他のホームページをしっかり作っているお店に行ってしまいます。
顧客から信用されない、信頼されない
また、ホームページがある事自体が会社への信頼感にもつながります。
この時代にホームページを持っていない=業績不振なのか、時代のニーズを感じていないのか、などネガティブな印象を与えてしまいます。
ホームページに会社概要や、沿革、経営方針などを公開することは、お客様へ安心感・信頼感を与えることになります。
ネット経由の問い合わせに対応ができない
当たり前ですが、ホームページがないとネット経由の問い合わせに対応ができません。
最近では、気になることは、すぐにネット検索して調べる人がほとんどなので、検索しても連絡方法が見つからなければ、そこで探すのを断念してしまうのが普通です。
せっかくあなたの会社や製品に興味を持って検索してくれた人がいるのに、ホームページがないことで潜在顧客からの問い合わせの機会を奪ってしまうことになります。
必要に応じた新入社員の募集ができない
ホームページがないと求人は、求人サイトや求人広告に出す必要があり、必要に応じた新入社員の募集がすぐ掛けることができません。
ホームページがあれば、必要に応じた新入社員の募集が掛けることができ、新入社員募集の費用も安く抑えられます。
ホームぺージ制作の具体的なランニングコスト
制作方法別費用の早見表
オリジナルデザインでの制作を依頼する | 20万円~100万円以上 |
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テンプレートデザインでの制作を依頼する | 3万~10万円 |
WordPress設置を依頼する | 3万円~ |
テンプレートのカスタマイズを依頼して制作する | 20万円~30万円前後 |
ネットショップの制作を依頼する | 50万円以上 |
独自システム(CMSなど)の構築を依頼する | 100万円以上 |
一から作るオリジナルのサイトや、ECサイトなどの複雑な機能が絡むサイトは、手間がかかるので必然的に値段が高額になります。
個人でサイト制作を行っている場合は、1/3以上の金額が目安になります。
依頼先別ホームぺージ制作費用早見表
HP制作業者 | 20万円~100万円 |
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広告代理店・マーケティングコンサル会社 | 100万 ~ 500万円 |
個人(フリーランス) | 10万 ~ 50万円 |
クラウドソーシング | 数万円 ~ 30万円 |
HP作成ソフト | 0円 ~ 2,000円 |
数ページ〜10ページ程の規模で、高度なプログラミングを伴わない一般的なコーポレートサイト・サービスサイトを前提としています。
ページ別費用早見表
小規模企業向けサイト (10P程度) |
約40万円~130万円 |
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中規模企業向けサイト (30P程度) |
約80万円~170万円 |
大規模企業向けサイト (50P程度) |
約150万円~320万円 |
中規模以上のサイトであれば、フリーランスよりも制作会社や広告代理店に依頼するのが無難です。
個人でサイト制作を行っている場合は、1/3以上の金額が目安になります。
各種ホームぺージ別料金
コーポレートサイト | 10万円~50万円 |
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ランディングページ | 5万円~30万円 |
採用サイト | 30万円~100万円以上 |
ここまで金額に差があるのは、ホームぺージの目的や記載する情報、実装する機能によって、制作期間が大幅に変化するからです。
個人でサイト制作を行っている場合は、1/3以上の金額が目安になります。
コーポレートサイトとは
組織が自社の取り組みや実績、事業内容を載せるためのホームページです。
企業が自社をPRするためにつくるプロフィールサイトのようなホームぺージになります。
コーポレートサイトには会社概要、IR情報、お問い合わせフォーム、代表メッセージなど複数の要素から成り立っています。
ランディングページとは
訪問者の商品やサービス購入へと繋げるための導線となるページのことです。
ランディングページは1ページだけです。その1ページに商品の魅力を詰め込み、問い合わせや購入といった行動をユーザーに促さなければなりません。
ページは少ないですが、企業にとっては売上に関わる大事なページです。
そのため、1ページのみでも5万円が最安値の目安となります。
また、他社との差別化を図りたいなど、販売戦略からディレクションを依頼する場合は更に高額になります。
採用サイトとは
求人をするためのサイトです。
採用サイトはコーポレートサイトの1つとして入っている場合と単独で作られている場合の2通りがあります。どちらにせよ、相場は高めに設定されています。
採用サイトの目的は自社のことを知ってもらい、求職者に応募して貰うことです。
そのためには、自社がどのような会社なのか、どのような人物を求めていてどうやって選考するのかなどを記載しなければなりません。
また、お問い合わせフォームを作ると採用活動がしやすくなるなど、作業工数が増えがちなため、費用は高くなりがちです。
運用コスト
ホームページの管理費は、月額1万〜5万円程度が相場です。ボリュームゾーンでいうと、月額1万円~2万円がメインです。
自社で更新・管理を行う場合
サーバ費用 | 数百円~3000円程度 |
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ドメイン費用 | 数百円~500円程度 |
SSL費用 | 無料~5000円程度 |
最低限の更新・管理を委託する場合
サーバ費用 | 数百円~3000円 |
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ドメイン費用 | 数百円~500円 |
SSL費用 | 無料~5000円 |
外注の管理費 | 5000円~20000円 |
ある程度しっかり更新・管理を委託する場合
サーバ費用 | 数百円~3000円 |
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ドメイン費用 | 数百円~500円 |
SSL費用 | 無料~5000円 |
外注の管理費 | 20000円~50000円 |
集客に力を入れて外部委託する場合
サーバ費用 | 数百円~3000円 |
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ドメイン費用 | 数百円~500円 |
SSL費用 | 無料~5000円 |
外注の管理費 | 50000円以上 |
安く制作するなら
フリーランスに依頼する
フリーランスにホームページ制作を依頼する場合、基本的には価格を安く抑えられることがメリットです。
Web制作会社に依頼をすると小規模なサイトで10万円、大規模なものになると200万円もの余分な人件費がかかってしまいます。
制作会社の場合はディレクターやプログラマー、コーダーやデザイナーなど、さまざまな職種が関わっているため、企業規模の大きさに比例して制作費用も高額になるのです。
ホームページ作成の目的を明確にする
ホームページを作成する目的を明確にすることで、費用を安く抑えられる場合があります。
一概にホームぺージと一言で言ってもその範囲は広く、集客したいのかとりあえずホームぺージを作っておきたいのかでも費用は大きく変わります。
また、目的を明確にすることで、不必要な機能の実装に余計な費用がかかってしまうことを防ぐことができます。
依頼の範囲を明確にする
Webに知見がなければ全ての作業を一貫して行ってもらう必要があります。
反対に自身がWebに関する知識を有しているのなら、HTMLとCSSのファイル納品までを契約範囲として、値下げを交渉するのも有効です。
また、Webのメリットを生かして費用の支払いを分散させる手もあります。
あらかじめ制作会社と要相談ではありますが、今回は必須の10ページを作成し、半年後に10ページ追加する事も可能です。
自分で制作する
時間が許せば、完全無料で自社ホームページを作成することも可能です。
ホームぺージ制作を仕事にしている私としては、あまりおすすめのやり方ではありませんが。
頑張って作ってみた結果、なんとなくダサいサイトができてしまうというのはよくあることです。
勉強始めたての頃の自分がそうでした…
自分で作成する場合はドメイン(URL)の契約や、画像やテキストなどをWeb上に保管するサーバーの契約も必須になります。
また、サーバーの契約を個別にする代わりに、ホームページ作成ツールに月額費用を支払うという方法もあります。
いずれにしても、自分で運営を行うのであれば初期費用0円・年間2万円以内の予算でも可能です。
ワードプレスのテーマを使用する
ワードプレスのテーマを使用することで、コーディングの手間が省けるため、早く安くサイトを作ることができます。
テーマで制作した場合その特性上、どうしても似たようなデザインになってしまうため、そういったデメリットもあります。
しかし、制作にかかる工数などを削減できるため、費用を抑えることができます。
ホームページを作成するメリット・デメリット まとめ
ホームぺージを作成することのメリット・デメリットについて紹介してきました。
これだけインターネットの世界が日常に取り込まれると、もはや「ホームページがあるメリット」というよりも「ホームページがないデメリット」を考えたほうが早いかもしれません。
ホームぺージを作成することで、デメリットを大きく上回るメリットが沢山あります。
最初から、すごいものを作ろう、デザインやレイアウトに凝ろう、最先端な感じが欲しい、など欲張る必要はありません。
結果を分析しながら、成長させていくことが、「顧客獲得」という成功につながります。