ホームぺージをいざ作成しようと思った時に
「どういった内容のホームページを作ればいいのかわからない」
「突然ホームページ担当者に指名されて焦っている…」
「ホームページに載せる内容は、どう考えればいいの?」
と悩まれる方は多いです。
制作を依頼してからあわてて考えると、お客様に本来お伝えしたかった内容とは、違う意味として捉えられてしまう危険性があります。
せっかくホームページを見にきてくれたユーザーが、欲しい情報が載っておらずがっかりしてほしくありませんよね。
作る時には、必要な情報を適切に載せてあるホームページにしなければなりません。
本記事では
・ホームぺージを作成する際に記載するべき項目
・サイトの基本的な構造とレイアウト
・ユーザーが安心するホームぺージの作成方法
と言った、ホームぺージ載せるべき項目に関する内容について詳しく解説していきます。
作成前にまずはホームぺージを制作する目的を明確にする
まずは、どういったホームページを制作したいかについて決めておく必要があります。
ホームぺージ制作の目的によって、必要な記載すべき項目が変わってくるため、まずはホームぺージを作る目的を明確にしなければいけません。
また方向性を定めておくことで、狙ったユーザーに適したサイトの構成を考えることができます。
ホームページ制作の目的を定める
「ホームページを作る目的」という、いわば事業者であれば当たり前とされることについて、正しい理解をしておかなければ、ホームページを制作(作り直し)しても意味はありません。
ただホームページを制作しただけでは、お金の無駄になってしまうかもしれないのです。
例えば、コーポレートサイト/ECサイト/商品LP(ランディングページの略)/求人サイト/既存顧客向けサイト/仕入れ先サイトなどがあるとして、全てを同じサイト構造の中に入れて同一デザインで構築するには当然無理がありますし、ユーザーの使いやすさの観点からしても最適とは言い難いでしょう。
その場合、ユーザーにとって利用しやすいように分けてホームページを構築することが望ましいと言えます。
ホームぺージを作る目的によって、サイトの構成やデザイン、ライティングが大きく変わります。
ホームページのターゲットを定める
ホームページを作る目的 & ターゲットを曖昧にすると成果が出にくいのでしっかりと準備しましょう。
「20代から60代の女性」ではターゲティングが出来ているとは言えません。
20代の女性をターゲットとするか、60代女性をターゲットにするかでは、デザインが大きく変わってきます。
ターゲットを決める方法として、もっとも手軽なのは、あなたのお店や会社のお客様になってくださっている方の中で、「こういう人をお客様としてもっと増やしたい!」 「こういう人にホームページを見てほしい!」と思うような人物を一人思い浮かべることです。
そして、その人物の年齢や家族構成、仕事や考え方などをメモに書き出してみてください。
ホームページの課題、改善したい点を明確に
目的にも関係しますが、課題や改善したい点は必ず洗い出すようにしましょう。
事前に洗い出しておくことで、進行途中であれやこれやと要望が増えてプロジェクトが錯綜することを防げます。
また、制作後の振り返りとしても、事前に決めた課題や改善したい点が良くなっているのかを見ることで成果があったかどうかを確認することができます。
ホームページは作成して終わりではなく、アクセス解析でユーザーの動きを分析し、改修を重ねることで最も良い形に仕上がっていきます。
「新しくしたい」「古い」ということだけに留まらず、複数の視点から洗い出すようにしましょう。
アピールしたいポイントはなにか
ホームページで知ってほしい自社の商品・サービスの特徴や会社自体の強みはありますか?
ここをしっかりと整理して制作会社に伝えるだけで、上がってくる提案は良くなる可能性があります。
ホームページの掲載情報には優先順位があります。
スクロールして下に掲載されている情報ほど、ユーザーの離脱率が高くなるため、見られない可能性が高くなります。
自社の強み、アピールポイントは制作会社側でデザインを考える際に重要な判断基準となります。
企業ホームぺージに絶対に載せるべき項目
魅力が伝わるコンテンツ
自社の強み企業理念
企業理念は経営者のあるべき姿を示すものです。
そのため、企業理念はホームページに必ず表記することが必要です。
もし企業理念が会社のホームページに記載されていないのであれば、その会社はどんなことが目的で、どんな価値を未来に向けてつくりあげていくのかがわかりません。
あなたの会社に取引を依頼するお客さん、あなたの会社に入社を考えている人が、何を持って判断をするのか…。
企業理念はもっとも大切な重要要素ということを覚えておいてください。
事業・サービスの紹介
商品やサービスの購入を検討してホームページを訪れた見込み客に対して、提供する商品やサービスの詳細をプレゼンするのが、この事業紹介ページです。
ユーザーがわざわざホームページを訪れるということはつまり、購買意欲や興味を持って積極的に行動していることを意味します。
掲載された事業紹介の内容を閲覧したユーザーは、競合他社の商品やサービスと見比べて検討するでしょう。
事業紹介ページに、単に消費やサービスを列挙するのはあまりにもったいないです。
営業マンが顧客に対応する時のように、商品のメリットやサービスの導入事例などを掲載しましょう。
事例・実績紹介
実績を見て判断するお客様は多いものです。
ホームページ立ち上げ時には実績がなくても、構成から外してはいけません。
ここからコツコツ積み上げていけば良いのです。
数は少なくても、丁寧な仕事ぶりが見えればお客様は安心してくれます。
ブログ
ブログで情報発信を行うことで、自社のサービスをより詳しく伝えることができます。
また、商品やサービスを調べてサイトを訪れたユーザーに自社を知っていただける絶好の機会にもなるため、ブログでの発信活動は会社の利益を底上げしてくれます。
色々な情報をこまめに発信している企業は、お客様にとっても信頼できるポイントになります。
お客様が安心する情報
会社概要
会社名や代表者名、所在地などの会社の基本情報は、会社概要ページに必須の項目と言えます。
この項目が不十分であったり内容が明確でなかったりすると、ホームページを訪れたお客様に不信感を与えてしまうことにもつながりかねません。
会社の基本情報は正確かつ簡潔に内容を整理する必要があると言えるでしょう。
では、会社概要に必ず記載するべき項目と書き方のポイントを確認していきましょう
基本情報として記載するべき項目例
基本情報として載せる項目として一般的なものには以下のような項目があります。
・会社名(法人名)
・代表者
・所在地(住所)
・電話番号
・受付時間
・設立
・事業内容
・資本金
・従業員数
・売上高
・主要取引先
・取引銀行
・許可・登録・免許
基本的には上記の項目を網羅していれば問題ないといえるでしょう。
基本情報が十分でないとお客様の不信感につながる可能性があり、反対に不要な情報が多ければ本当に必要な情報がわかりにくくなってしまいます。
行き当たりばったりで作成すると過不足がでてしまう可能性がありますので、あらかじめ必要なデータを箇条書きしておいたり、リストアップして不足がないように注意しましょう。
必要に応じて、会社の沿革や、会社のビジョン、代表挨拶、写真を添えて社員紹介などを載せることもおすすめです。
ホームページを訪れ、会社概要を見るのはどのような人たちでしょうか。
・自社製品の購入を考えている見込み客
・取引を検討している他社企業の担当社
・入社を検討している就職活動中の人材
・従業員と、その家族
会社概要ページに訪れる人たちは、会社に対する信頼性の有無を確認したいと考えています。
そのため会社概要には、信用を裏付ける情報を掲載することが大切です。
よくあるお問い合わせ内容のQ&A
よくあるお問い合わせ内容のQ&Aには2つのメリットがあります。
1つ目は、ホームページを訪れた人の満足度を上げることです。何か知りたい情報があるから、人はホームページを訪れます。
そこで疑問への明確な答えを受け取ることが、できれば満足度は上がり、企業イメージも上昇するでしょう。
逆に、手間をかけてホームページを訪れたにも関わらず求める情報がない場合は、不満だけが残ります。
2つ目は、問い合わせ対応の手間を減らすことです。よくある問い合わせには傾向があるので定型の回答で済むとしても、問い合わせがある都度対応すれば業務効率は下がります。
また、ホームページを訪れるというアクションを起こしているユーザーに、疑問が解消しないという理由でさらに問い合わせる、という手間をかけさせるのは極力避けたいところです。
多くのユーザーが感じる疑問への回答は、あらかじめホームページに掲載するとよいでしょう。
お問い合わせフォーム
お問い合わせフォームは、24時間いつでも、ユーザーの都合の良いタイミングでが会社に問い合わせることができる便利なツールです。
電話をかけるより心理的ハードルが低い点もメリットでしょう。
また会社にとっても、営業時間外の問い合わせによる機会損失を避けられると同時に、文書でお問い合わせの内容を記録することができるメリットもあります。
プライバシーポリシー(個人情報の取扱いについて)
ホームページを通してお問い合わせや申し込みをもらうことが当たり前になった今、ユーザーの個人情報を守るためにプライバシーポリシーはとても重要です。
「プライバシーポリシー」とは、個人情報や個人のプライバシーについての考え方・方針を宣言する文書です。
ホームページを経由しユーザー情報を収集するとき、ユーザーに対して「情報をどのように取得し、どんな目的で利用するのか」「個人に関する情報の管理方法」「利用方針についての問い合わせ先」などを開示します。
一部のユーザーにとって、自分の個人情報を誰かが握っているのは不安のもとです。
どんな大企業であっても情報漏洩の危機はあり、ユーザーは自分の個人情報が漏れたり、不当な使い方をされるのを恐れています。
ユーザーに安心感を与え、気持ち良くホームページを使ってもらうために必要なものだと言えるでしょう。
沿革
コーポレートサイトの訪問者のなかには、「本当に実在する会社なのか」、「信頼に足る企業なのか」を知りたいユーザーも少なくありません。
訪問者のそうした疑問の解消に役立つのが、自社の沿革や企業年表です。
沿革や企業年表を会社概要ページに記載しておくことで、ユーザーは自社が現在に至るまでの経緯を知ることができます。
社長や役員のメッセージ
会社の基本情報に加えて、代表挨拶や社長挨拶を会社概要ページに掲載する会社は少なくありません。
代表挨拶や社長挨拶を載せることで、どんな志を持って会社を経営しているのか、どういったことを大切にしている会社なのかを知ってもらうことができます。
会社の代表がお客様に対して直接挨拶できる貴重な機会ですので、なるべく会社概要ページに代表挨拶を載せるようにしましょう。
新着情報・ニュース
ホームページに動きがあるかどうかを判断材料にしている人は意外と多いものです。
講演会のお知らせ、メディア掲載情報、地域貢献の取り組みについての報告、新サービスのお知らせなどなど。
お知らせのコンテンツを用意したら、こまめに更新することが大切です。
ブログと連携しておくなど工夫すれば手間が省けます。
お客様の声・実績
さまざまなコンテンツのなかでも「お客さまの声」は、最強コンテンツ、あるいはキラーコンテンツと呼ばれています。
なぜ、そう呼ばれている理由は、それを載せるだけで、集客力をアップさせる効果があるからです。
成果を挙げている企業のホームページでは、手間暇をかけて、この「お客さまの声」を集めて掲載しています。
サービスの流れ・申し込み方法
申し込みをしたら、どのように進むのかお客様が予測できるコンテンツです。
無意識であっても依頼前には不安を感じているかもしれません。
手順ごとに解説もつけるとより安心できます。
(人材募集している場合は)採用情報
「企業探し→応募→面接→内定」という選考フローの中、いずれかのタイミングで誰もが閲覧しているのが採用サイトです。
情報社会の昨今でも、多くの人が目に止めるチャネルのひとつと言えます。
求職者は、興味を持った企業についてより詳しい情報を集めようとします。
求める人材を詳しく記載することで、狙った人材と出会える可能性が高くなります。
トップぺージの基本的な構成
ホームページのトップページは、「ホームページの玄関」ともいえる存在です。
ユーザーはトップページを出発点に、自分が知りたい情報を探すために他のページへと移っていきます。
そのため、トップページにはユーザーに対して何のホームページなのか分かりやすく伝え、興味を抱いてもらうための重要な役割があるのです。
お知らせなどの新着情報
新商品の案内、イベント告知、臨時休業などお知らせを掲載するスペースを設けるのもおすすめです。
「次の連休は営業するのかな」など、ちょっと気になった案内を知りたくなる人はいるものです。
トップページでざっくりした情報を知り、そこから詳細の案内ページへリンクを辿れば親切なサイト設計になります。
ユーザーに次に見てほしいページへ誘導するコンテンツ
ユーザーに見てほしいと思っているページへ誘導するための導線づくりが必要です。
リピーターでない限り、ホームページを訪れてすぐに商品を購入したり、サービスに申し込んだりすることはありません。
まずは、料金ページやサービス内容など、ユーザーに見てほしいコンテンツへ誘導することが大切です。
例えば、オーガニック食材が自慢のレストランならば、食材へのこだわりを知ってもらいたいはずです。
そこで「当店の食材へのこだわり」ページへ誘導し、ユーザーに見てもらうことができます。
「次にページへ行けば知りたい内容が載っている!」とユーザーが理解できるよう、わかりやすく見やすいコンテンツを考えましょう。
基本情報
トップページには、そのサイトの運営者の基本情報を載せるか、情報を記載しているページへのリンクを貼るようにしましょう。
・営業時間や定休日
・住所や地図などのアクセス情報
・電話番号やメールアドレスなどの連絡先
お知らせと同様に、トップページでざっくりした情報を知り、そこから詳細の案内ページへリンクを辿ればなお親切です。
問い合わせページなどへの誘導ボタン
資料請求や無料体験などの問い合わせをするため、新着情報やセール商品などの一覧を確認するため、その他様々なコンテンツへ誘導するためのボタンを配置することも重要です。
また、ユーザーにそのボタンを押すことが魅力的に感じてもらう必要があるので、行動喚起を促すためにも、できるだけ明確で短い文章を添えるようにしましょう。
好印象なサイトとは
サイトでは、ファーストインプレッション(第一印象)が重要です。
現在の主流なやり方としては、ファーストビューに画面幅いっぱいの自社をイメージを表現してくれるような画像を配置したり、活動内容をまとめた動画を配置したりします。
ファーストビューの影響でハロー効果が働くため、その会社のイメージを決定づける大切なエリアです。
「ハロー効果」とは、何らかの事態や特徴等がきっかけで、全体の印象にまで影響することを言います。
例えば、新発売の炭酸飲料のCMで、爽やかなタレントが美味しそうに飲んでいるとします。
多くの人はこの飲料は「爽やかで美味しそう」という印象を持つのではないでしょうか。
ホームページに必ず必要な14の項目 まとめ
本記事では、ホームページの作成をする上で必ず必要な項目や、記載する情報のポイントを解説してきました。
全体を総括すると、ホームページ作成において大切なのは、訪れたユーザーにとって、「使いやすく・見やすく・わかりやすい」サイト構成にすることです。
ユーザーが見やすいレイアウトや求めている情報に辿り着きやすい構成を考えることで、商品・サービスの購入や問い合わせ、満足度の向上に繋げることができます。