ホームぺージ制作を依頼するとき、「なにを準備しておけばよいの?」「申し込み後はどういう流れで進むの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
ホームページの制作は、制作業者を決定してから、実際に制作に取り掛かかり納品まで、おおよそ1~3ヶ月かけて制作いたします。
※デザインの内容やページ数・機能・撮影の有無などの要望によって制作期間は前後します。
今回は、ホームページ制作の流れについて、依頼準備から納品に至るまで「依頼者の方」の目線で分かりやすく詳しく解説します。
ホームページ制作を依頼しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
依頼前に決めておくこと
まず制作会社に依頼する前に、どういったホームページを制作したいかについて決めておく必要があります。
ホームぺージ制作の目的によって、サイトの構成やデザイン、必要な機能が変わってくるため、まずはホームぺージを作る目的を明確にしなければいけません。
また方向性を定めておくことで、狙ったユーザーに適したサイトの構成を考え、不要な機能の実装に余計な出費を防ぐ目的もあります。
ホームページ制作の目的を定める
「ホームページを作る目的」という、いわば事業者であれば当たり前とされることについて、正しい理解をしておかなければ、せっかく高い費用を払ってホームページを制作(作り直し)しても意味はありません。
ただホームページを制作しただけでは、お金の無駄になってしまうかもしれないのです。
例えば、コーポレートサイト/ECサイト/商品LP(ランディングページの略)/求人サイト/既存顧客向けサイト/仕入れ先サイトなどがあるとして、全てを同じサイト構造の中に入れて同一デザインで構築するには当然無理がありますし、ユーザーの使いやすさの観点からしても最適とは言い難いでしょう。
その場合、ユーザーにとって利用しやすいように分けてホームページを構築することが望ましいと言えます。
ホームぺージを作る目的によって、サイトの構成やデザイン、ライティングが大きく変わります。
ホームページのターゲットを定める
ホームページを作る目的 & ターゲットを曖昧にすると成果が出にくいのでしっかりと準備しましょう。
「20代から60代の女性」ではターゲティングが出来ているとは言えません。
20代の女性をターゲットとするか、60代女性をターゲットにするかでは、デザインが大きく変わってきます。
ターゲットを決める方法として、もっとも手軽なのは、あなたのお店や会社のお客様になってくださっている方の中で、「こういう人をお客様としてもっと増やしたい!」 「こういう人にホームページを見てほしい!」と思うような人物を一人思い浮かべることです。
そして、その人物の年齢や家族構成、仕事や考え方などをメモに書き出してみてください。
ホームページの課題、改善したい点を明確に
目的にも関係しますが、課題や改善したい点は必ず洗い出すようにしましょう。
事前に洗い出しておくことで、進行途中であれやこれやと要望が増えてプロジェクトが錯綜することを防げます。
制作途中の方向変換は制作会社にとっても大きな負担になり、それまでに制作していた分の人件費も当然発生するので、余計な出費につながります。
また、制作後の振り返りとしても、事前に決めた課題や改善したい点が良くなっているのかを見ることで成果があったかどうかを確認することができます。
ホームページは作成して終わりではなく、アクセス解析でユーザーの動きを分析し、改修を重ねることで最も良い形に仕上がっていきます。
「新しくしたい」「古い」ということだけに留まらず、複数の視点から洗い出すようにしましょう。
アピールしたいポイントはなにか
ホームページで知ってほしい自社の商品・サービスの特徴や会社自体の強みはありますか?
ここをしっかりと整理して制作会社に伝えるだけで、上がってくる提案は良くなる可能性があります。
ホームページの掲載情報には優先順位があります。
スクロールして下に掲載されている情報ほど、ユーザーの離脱率が高くなるため、見られない可能性が高くなります。
自社の強み、アピールポイントは制作会社側でデザインを考える際に重要な判断基準となります。
納期はいつまでか
制作会社にとって、納期はとても大事なポイントになります。
同時にいくつもの制作を進行しているので、リソースの状況を見ながら制作可能かどうか検討しなければならないからです。
納期が短いと特急料金が発生してしまったり、急ぎの案件は細かい部分のチェックがどうしても行き届かなくなってしまい、公開早々メンテナンスの必要性がでてくるような事態になりかねません。
制作会社としても、クオリティを下げてしまうのは避けたいところです。
納期は許す限り余裕をもって設定することをおすすめします。
反対に、「納期は特にない」というのも実は制作会社側としては不安要素になります。
僕自身制作会社に勤めていた経験がありますが、多忙な業界のため、納期に余裕のある案件はどうしても後回しになりがちです。
予算はいくらまでか
予算も、できるだけ具体的に設定しましょう。
基本的にホームページは「オーダーメイド」で制作するものがほとんど。
そのためホームページ制作会社は、クライアントが提示する予算の上限に近い金額で見積書を出してきます。
こちらの予算を提示し、その中で最大限対応できる提案内容にしてもらうのがポイントです。
可能であればRFP(提案依頼書)を用意する
RFP(Request for Proposal)とは、Web制作会社やシステム開発会社に制作側としての提案をしてもらう前に、発注する側が作る「提案依頼書」となる資料です。
発注側が資料をまとめなければならないことに疑問を感じるかたもいるかもしれませんが、Webサイトやシステム制作の要件は細部にわたるので、ホームページ制作の目的に沿って必要な機能や要件をあらかじめ決定しておくことが望ましいです。
RFPを作らずに曖昧な希望を口頭で伝えた結果、見当違いな提案に時間を費やすことは、制作・発注の両者にとって非効率的です。
制作側の提案の正確さや効率を上げるため、そしてプロジェクトが進行してからの行き違いを防ぐためにも、まず、発注者側がRFP資料をまとめることが大切なのです。
また、RFPは、複数のWeb制作会社に相見積もりを取る際にも役立ちます。
同じ条件を明確に提示することで相場をつかむことができ、各社の提案や見積書の比較が容易になります。
RFPには下記のような項目が含まれます。
・ホームページ制作の目的
・達成したい数値目標(KPI)
・自社のセールスポイントと弱み
・現行のWebサイトの課題
・ターゲット(ペルソナ)設定
・納期
・必要なシステム、機能要件
・提出物(企画書、見積もり、構成案) など
このような項目に沿ってRFPを作成することで、Web制作会社への依頼内容が整理でき、社内での意識統一が図れます。
また、制作会社への伝達事項の抜けや双方の認識のズレを防ぐことができます。
ホームページ制作に必要な事前準備
使用する写真
ない場合は無料素材または有料素材でお作りすることもできなくはないです。
ただ、他社でも使われていたり、嘘っぽくなってしまい説得力に欠けてしまいます。
また、イメージされている通りの画像がない場合もあります。
ロゴの画像またはデザインデータ
デザインデータがなければ画像でもOKですが、きれいに表示されない場合があります。
また、あまり複雑でなければ模写することもできますがその場合は別途費用がかかる可能性が高いです。
会社概要・パンフレット・カタログ等
企画・デザインの参考資料としてあるとかなり助かります。
参考のホームページ
言葉にするのが難しいという場合は、参考にしてほしいホームページをピックアップしておくのも手です。
どういった点が気に入ったのか?(雰囲気や色が好き・伝えたい内容が似ている・こんな機能が欲しい等)まで教えていただけるとよりイメージしやすいのでものすごく助かります。
強味や内容の文章
ホームページの文章は制作会社側がお調べして書くこともできますし、もちろん事前に確認していただけますが、これがあると打ち合わせや制作がかなりスムーズになります。
振り返るついでに箇条書きでも書き留めておくといいかもしれません。
サーバー・ドメイン・FTP情報
現在サイトをお持ちで、制作会社に公開や運営まで依頼する場合は必要になります。契約時の書類などがどこにあるかをあらかじめ確認しておくと、後々慌てなくて済みます。
ホームぺージ制作の流れ
この章では、ホームぺージ制作を依頼してからの流れを、各フェーズごとに解説していきます。
見積もりから発注まで
ホームページの要件を決定する
まずはどんなホームページを作りたいのか、イメージを固めておきましょう。
以下のことを準備しておくと、見積を依頼するときなどスムーズになります。
・ホームページを作る目的
・ターゲットユーザー
・予算
・希望納期
・必要なページや機能
特にホームページを作る目的は必ず決めておきましょう。
ここをしっかりと制作会社に伝えておかないと、認識の齟齬が生じて後々トラブルに発展する可能性もあります。
制作会社の調査
どんなホームページを作りたいかが決まったら、依頼する制作会社の候補を探しましょう。
制作会社によって得意なホームページの種類や対応可能なシステムなどは異なります。
各会社のホームページや口コミを確認し、自社にあった制作会社を選びましょう。
調べるポイント
・対面で打ち合わせが可能か
・コミュニケーションに問題ないか
・同業他社の実績があるか
・運用後のフォローもしっかりしているか
・制作費用の提示が明確であるか
見積・提案
次に、制作会社からの提案を受けて企画内容を確認します。今回ホームページ制作を依頼する目的が叶うのか、サイトマップのページで過不足がないかを確認します。
ホームページ制作会社は依頼者(クライアント)の同業・競合他社のリサーチ、自社のアイデア出し、過去に制作した事例や蓄積したデータとノウハウを採り入れた企画・立案をおこないます。
制作会社と依頼者はホームページのコンセプト、テーマ、サイト構造の設計イメージ、掲載コンテンツの中身とボリュームなどを具体的に決めていきます。
企画書(お見積書)作成の前段でホームページ作成の方向性を再確認することで、発注する側と受注する側との意識の共有を図り、ミスマッチを防ぎます。
制作会社が提示した企画内容に問題がなければ見積書をもらいます。
見積書を受け取ったら、各項目をチェックしましょう。気になる項目があれば直接、制作会社に確認をして、認識を揃えましょう。
企画提案・見積内容が自社のニーズにあった制作会社が見つかったら、制作依頼の申込をして制作フェーズに移ります。
制作会社の選定・発注
取得した見積や提案を比較し、依頼する制作会社を決定します。
自社の目的は達成できそうか、予算に見合った内容かなどを総合的に判断し、自社のニーズを満たせそうな会社に発注しましょう。
見積もりから発注まで ポイント
ここまで、見積~発注までの流れを紹介しました。
ここでのポイントは準備を怠らないことです。
前準備をサボってしまうと、実装したい機能やデザインのイメージがうまく伝えられない可能性が高くなり、制作がスムーズにいかないどころかトラブルに繋がることもあるため注意が必要です。
ホームページの内容を詳細に固めておくのはもちろんのこと、制作会社を選定する際もできるだけ多くの会社を調べて最も自社に合った会社を選ぶようにしましょう。
制作会社を選ぶ基準として、金額や納期だけでなくアフターサポートの手厚さやレスポンスの早さも重視することをおすすめします。
制作会社の担当ディレクターとは連絡を頻繁に取り合うことになるため、自社との相性も重要です。
制作フェーズ
打ち合わせ
発注したらいよいよ初回の打ち合わせです。
改めて制作担当者に要件や希望を伝え、詳細の仕様などを固めましょう。
制作会社が知りたいこと
ホームぺージ制作目的の優先順位
ホームページ制作というと、「こんなデザインにしたい」、「こんなことを載せたい」などデザイン面や内容面(コンテンツ)を伝えれば良いと思われがちです。
もちろん、デザインやコンテンツの打ち合わせも重要ですが、最初に確認したいのは、ホームページを制作する目的と制作して得たい効果です。
たとえば、コーポレートサイトを作る目的や効果にしても、企業の認知度を高めることや信頼を高めることなのか、商品やサービスの販促を図りたいのか、人材の採用を増やしたいのかなどが挙げられます。
コンテンツやデザインの希望
ホームページの制作目的や得たい効果に合わせて、掲載したいコンテンツの打ち合わせが必要です。
コーポレートサイトなら企業の風土や理念、事業内容や販売している商品一覧などをはじめ、Webサイトにどのようなコンテンツを掲載したいのかヒアリングします。
コンテンツの作成は基本的には依頼者側となるので、いつまでに、どのような形で準備できるかなども話し合わなくてはなりません。
企画・構成
打ち合わせの内容をもとにサイトの構成を作成します。
企画・構成の段階ではワイヤフレームという実際のページのレイアウトを可視化した画面の設計図を提示されます。
ワイヤーフレームとは、webページのレイアウトを定めるものです。
実際のデザインやコーディングなどの作業に入る前段階で作成し、完成イメージを「見える化」することが目的で作られます。
ワイヤーフレームを作っておくことによって、実際の作業に入ってから「あの項目が足りていなかった」「作ってみたら意外に見づらくて作り直しになった」などのトラブルを防ぐことができます。
提案の際に伝えた機能がしっかり反映されているか確認しましょう。
ワイヤフレームのコンテンツの配置を基に、デザイナーがデザインを作成していきます。
お客様のほうでワイヤーフレームを確認してもらい、問題がなければデザインの作成が順次始まっていきます。
デザインカンプとワイヤーフレームは違うもの
デザインカンプとは、デザインの完成見本のことです。
「Design Comprehensive Layout」の略で、制作現場ではクライアントにwebページの完成イメージを示すために使われています。
何本か作ったデザインカンプをクライアントに提示して、一番いいものをもとに実際の制作を行う、というスタイルが一般的ではないでしょうか。
デザインカンプを基にコーダーがコーディングを行っていきます。
システムの設計
ワイヤーフレーム作成の段階でサイト構造をもとに、どのようなシステムを導入するかの設計を行います。
更新が多い箇所にはCMSを導入するのか?その場合、どのようなCMSが最適なのか?Wordpressが良いのか?他のCMSも検討すべきか?一から開発するのか?といった様々な条件を考慮して検討が必要です。
システム設計で制作会社が考慮しているポイント
・必要要件を十分に満たすことができるか
・構築予算内で実装可能か?
・必要なセキュリティを担保しているか?
・メンテナンス性を考慮できているか?
・拡張性を考慮できているか?
デザイン制作
ワイヤーが完成したら次はデザインの制作に移ります。
Webサイトの目的からデザインコンセプトを決め、情報設計に対して適切なビジュアルに落とし込むことがデザインの工程となります。
まずはトップページのデザインを作成して全体の方向性を固め、問題なければ下層ページのデザインも作成していくという流れが一般的です。
デザインを進めるにあたり発注者(クライアント)が確認すべきポイントは、自社の意思決定者にデザインについて特に要望があればそれが反映されるようにする、つまりデザインレビューを怠らないことです。
このステップを怠ると、最終レビュー時に初めて意思決定者がレビューして、その結果やり直しとなるおそれもありますので注意しましょう。
修正してほしい点や気になる点があればできるだけ初回の確認時に伝えるようにしましょう。
デザインがある程度出来上がった時点での修正となると、納期の遅れに繋がり、追加費用がかかることがあります。
制作会社によっては◯回まで修正無料、◯回以降は追加費用というふうに定められている場合もありますので予め確認しておきましょう。
お客様からの要望があれば反映を行ったり、制作会社のほうでこうしたほうが良いなどアドバイスを含めたお話もできます。
デザインコンセプトの設計
プロジェクト内での共通の認識を持たせ、主観的な意見に左右されず、一貫したビジュアルデザイン作成ができるようにデザイン上のコンセプトを設定します。
商品・サービスのコンセプトやコミュニケーション設計をベースとして、ユーザーに適切なデザインはどのようなものであるかを言語化していきます。
また、イメージボードといったイメージを共有するためにビジュアライズした制作物などを作成したりしながら、より高い精度での共通イメージを持つことが、メンバー間での「良いデザイン」を共有し、スムーズな進行を実現します。
デザインコンセプト設計で確定するものは以下のようなものがあります。
・デザインの方向性をまとめたテキスト
・メインとなる色のルール
・フォントのルール
・画像素材などの方向性のルール
・レイアウトの大まかなルール
・共通するパーツルール
素材を準備する
デザインコンセプトにそって、Webサイトで使用する画像やテキストやイラストなどを準備します。
営業資料や社内資料、写真といった素材の準備。
また、すでにある素材でまかなえない場合は撮影などを行い素材の用意を行うこともあります。
Web制作会社でストックフォトなど画像素材の購入やリースサイトより素材を手配することも可能です。
何を誰が準備するのかを明確にしておきましょう。
デザインカンプの制作
素材の準備ができたら、各ページのデザインを進めます。
できあがったものはデザインカンプと呼ばれます。
ビジュアル化した際に印象のずれ、違和感がないかを必ず確認を行いましょう。
コーディング
デザインが完成した後は、それが実際にホームページとして機能するようにコーディングを行います。
フロントエンド
デザインカンプと同じものがインターネット上でも見られようにする、主にビジュアル面を調整する工程です。
ソースコードと呼ばれる言語で記述する作業です。
Webページに表示されるテキストはもちろん、装飾なども実装していきます。
主にHTML、CSS、JavaScriptといった言語で構築されます。
バックエンド
サーバーで動くプログラムを開発する工程です。目に見えない部分の作業なので、あまりピンと来ないかもしれません。
・予約サービスのシステム構築
・お問い合わせフォーム
・お知らせ機能
・ブログ機能
などがバックエンド業務にあたります。
よくあるシステムとしてはWordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)やオンラインショップ構築でつかわれるEC-CUBEなどパッケージシステムがあります。
これらのシステムインストールや設定のカスタマイズなども担当します。
テスト
フロントエンドやバックエンドのエンジニアの作業が完了したら、テストを行います。
この工程は、「動作検証」「デバッグ」などと呼ばれています。
ユーザーがWebサイトを見る環境は様々。
どのユーザーにもデザイン通りの表示を見えているか、仕様通りシステムが動作しているかチェックを行います。
問題点があれば修正が必要です。
修正点が一つもなくリリースができることは非常にまれなので、テストと修正期間のスケジュールを確保しておきましょう。
また、テストでのトラブルを避けるため、実装前にどのような環境での動作を担保するかを決定しておくことが重要です。
そして、どのような機能をどのような環境で動作のチェックを行うかといった「テスト設計」もあわせて行っておきましょう。
制作 ポイント
ホームページの制作に入ったら、発注者としてはそれほどやることはありません。
ただ、デザインなどの確認や修正の連絡などはできるだけ早めに行うようにしましょう。
レスポンスが遅いとその分制作が滞ってしまいますし、最悪の場合、制作会社との関係が悪くなるということもありえます。
制作会社を選ぶ際には、レスポンスの速さが大事な項目の一つとして挙げられますが、自社での対応も大切です。
ほとんどの制作会社で他の案件を抱えているため、お客様の都合で遅延した場合、制作にかけられる時間が減ってしまうので注意しましょう。
公開
サーバー・ドメインの手配
コーディングまで完了してホームページが出来上がったら、いよいよ公開の準備です。
ホームページをインターネット上に公開する際はドメインとサーバーというものを手配する必要があります。
自社で契約を行うか、制作会社に委託するか相談しておく必要があります。
サーバーとは?
家を立てる土地を借りる様に、Webサイトを設置するレンタルサーバーを借りることになります。
サーバー会社やプランによって料金が変わりますが、年間5,000円~2万円くらいが相場です。
ドメインとは?
このサイトでいうと、「mochimochikunblog.com」というドメインになっています。
料金は、取得するドメイン名やドメイン登録サービスのキャンペーンなどにより異なりますが、年間数百円~1,000円くらいが相場です。
データのアップロード
サーバーとドメインの準備ができたら、ホームページのデータを契約したサーバへアップロードします。
制作会社としては、ドメインをサーバに紐づける設定や、お問い合わせフォームや予約システムがある場合は契約したサーバのデータベースの構築作業を行います。
自社でサーバの契約を行う場合は、制作会社と
・サーバーへの接続情報(FTPやSSHなどの接続情報)
の共有が必要です。
「サーバーへの接続情報(FTPやSSHなどの接続情報)」は、制作会社のエンジニアが開発のためにサーバーへ接続するための情報です。
これで、ホームページがインターネットで閲覧できるようになります。
納品物の最終確認・テスト期間
ホームページのアップロードが終わったら、問題がないかどうか最終確認を行いましょう。
見た目が崩れていないか、きちんと動作するか、ボタン等を一つ一つクリックしながらチェックします。
もし問題があれば、速やかに制作会社に連絡して修正をお願いしましょう。
テスト期間でしっかり確認を行い、テスト期間内で不具合がないか確認しておきましょう。
公開後の運用についても決めておく
制作フェーズが終わるとホームページが公開。
これでプロジェクトは無事終了!では、ありません。
ホームページには「隠された第3のフェーズ」があります。
それは 運用フェーズです。
運用には、大きく分けて以下の2種類があります。
・正常にホームページを運営するための保守・メンテナンス
・ホームページを集客の武器に成長させるための改善
「今後ホームページで集客していきたい!」をお考えの方は特に2が重要になります。
そのため見積もり時点で制作会社に、下記のようなポイントを確認しておきましょう。
・ホームページ公開の運用は対応してもらえるのか?
・集客のための改善まで対応してもらえるのか?
・運用にはどれくらいの費用がかかるのか?
ホームページの流れを考える際、 どうしても発注と制作だけに目が行きがちですが、運用も見据えて制作会社を選んだり、要件定義をするということが非常に重要になります。
ホームぺージ制作 流れ まとめ
今回はホームページ制作の流れについて解説しました。
なんとなくホームページができるまでの手順がイメージできたでしょうか。
スムーズにホームページの制作を進めるには、依頼前からしっかりと準備をしておき、素早いレスポンスを心がけることが大切です。