信頼のできるフリーランスに仕事を依頼したいけど、見極め方が分からない。
そういったお悩みをお持ちの方が最近増えています。
最近ではフリーランスとして働く方が増え、ホームぺージ制作会社でもフリーランスの方に外注することは珍しくありません。
外注をされた方は、すでにご存じと思いますが、いわゆる“アタリ”のフリーランスを見つけるのは簡単ではありません。
この記事では、フリーランスをお探しの方に、失敗しない選定術についてお伝えします。
ホームページ制作を頼む前に準備すること
ホームページが必要になり、いきなりグーグルやヤフーで制作会社を検索されている方は、少しお待ちください。
ホームページ制作を頼む前に下準備をしましょう。
依頼をお願いする人によって異なりますが、大体打ち合わせ(ヒアリング)などで
・どのようなサイトにしたいのか?
・どういう成果を出したいのか?
・そもそもホームページが必要なのか?
など聞かれると思います。
そういったヒアリングを基にどのようなサイトしていくかの構成を考え、金額の見積もりを出すというのが一般的な流れです。
相談しながら一緒に考えていきたい、プロの意見を聞きたいなど、そういった要望があればその旨を伝えるようにしましょう。
この下準備を明確に伝えないと結果的に成果が出なかったり、イメージしていたデザインと違うものになってしまいます。
もしも、フリーランスの方がこの部分を曖昧に制作を進めようとしているのなら変えたほうがいいと思います。
ホームページを作る目的 & ターゲット
ホームページを作る目的 & ターゲットを曖昧にすると成果が出にくいのでしっかりと準備しましょう。
ターゲットを決める方法として、もっとも手軽なのは、あなたのお店や会社のお客様になってくださっている方の中で、「こういう人をお客様としてもっと増やしたい!」 「こういう人にホームページを見てほしい!」と思うような人物を一人思い浮かべることです。
そして、その人物の年齢や家族構成、仕事や考え方などをメモに書き出してみてください。
ホームページはいつ欲しいのか?(納期)
僕は制作会社で実務経験を積んだのちフリーランスとして働いていますが、一番困るのが「なる早で」と言われることでした。
「なるべく早く」と言われても、具体的な期限が設けられていなければ、優先順位が逆に低くなってしまうので注意が必要です。
僕はそういった場合、きちんと期限を確認するようにしています。
なので、しっかりと数字でいつまでに欲しいと伝えるほうが対応が早かったりします。
納期まで余裕のない場合は、追加料金を支払うことで対応していただけることもあるので、一度相談してみるのも良いですね。
サイトの規模やどういった機能を付けたいのかでも変わってくるので、一概には言えませんが、一般的な規模間のサイトであれば1,2カ月程度で考えておけば余裕をもって対応できるでしょう。
納品までの期間を短縮したい、あるいは費用を削減したい場合は、事前にホームページの方向性や目的を明確にしたり、画像やテキストなどの資料を内製したりしておくことをおすすめします。
ホームページ制作のコスト(予算)
ホームページ制作を頼むとすごく高く、金額の相場がわからない方も多くいると思います。
なので、できるだけ安く済ませたくなる気持ちはわかりますが、しっかり予算を伝えることでホームページの大体の相場やどの程度のホームページができるのかが分かってくると思います。
ページ数や掲載したい情報量などによっても作業量が変わってきたり、スキル・実績の高いフリーランスの方であれば費用が高くなる傾向があります。
フリーランスに依頼するメリット・デメリット
メリット
制作会社より安い
フリーランスにホームページ制作を依頼する場合、基本的には価格を安く抑えられることがメリットです。
Web制作会社に依頼をすると小規模なサイトで10万円、大規模なものになると200万円もの余分な人件費がかかってしまいます。
制作会社の場合はディレクターやプログラマー、コーダーやデザイナーなど、さまざまな職種が関わっているため、企業規模の大きさに比例して制作費用も高額になるのです。
サイト公開後の維持運営費についても同様
WEBサイトは基本完成してからが本番です。
そのあとにデータを収集しながらよりよりものへブラッシュアップするために、改変・更新を重ねていかなければなりません。
ホームページ自体の維持費はもちろん、開設後には更新費用だったり保守費用などが発生してきます。
その費用も上記の制作時の環境と同様、フリーランスに頼めば人件費や固定設備費が加算される事無く済むのです。
コミュニケーションがシンプル・スピーディー
フリーランスでは、デザイナーやコーダー、プロジェクトリーダーなど、会社では分かれている業務を基本的に1人もしくは少人数で行っています。
要望が技術的に可能か、費用はどれくらいになるのかなど、こちらの質問に対して決定権のある人と直接交渉できるため、レスポンスが早く、その分スムーズに作業をすすめることができます。
制作会社の場合、社内に持ち帰って検討しなくてはならないこともあります。
どのようなホームページ制作をしたいかがある程度明確な場合、スピーディーに進めることができるでしょう。
依頼から納品までの期間が短い
制作会社はさまざまな案件を抱えているため、依頼から納品までの期間が長くなりがちです。
一方、フリーランスは自分のキャパシティを超える仕事量を受注することは少ないため、依頼から納品までの期間が短いというメリットがあります。
組織ではなく個人で活動する身軽なフリーランスならではの強みといえるでしょう。
小さい案件から依頼できる
大きな案件を複数抱えている制作会社は、少額予算の小さな案件は受注してくれないケースがあります。
基本的に制作会社は多くの人数が関わり、小さな案件では利益が出せないためです。
個人で仕事を受注するフリーランスであれば、小さな案件でも快く引き受けてくれる可能性が高いといえます。
柔軟な対応
ホームぺージ制作会社とフリーランスの大きな違いのひとつが対応の柔軟さです。
制作会社は、それぞれの業務を複数の担当者が分担しています。
そのため、画像やキャッチコピーの変更といったわずかな変更でも、工数ごとに料金が発生するケースが少なくありません。
また、制作会社ではディレクターと呼ばれる制作進行の管理を行う人が、お客様からの要望をヒアリングし、各作業者に伝える手間も発生します。
フリーランスの場合、業務を一貫して行うケースが多いため、「伝言ゲーム」によるコミュニケーションミスは起こりません。
デザインの反映性
フリーランスの場合、制作を依頼したい人を自由に選べます。
実績や制作期間、人柄など希望する条件にマッチする人に自由に依頼できるので、ミスコミュニケーションが起こりにくく、希望通りに制作が進みやすいと言えます。
制作会社の場合、実績やデモサイトから選んでも、Webデザイナーを多く抱える会社では、実績やデモサイト上に載っているデザイナーが担当になるとは限りません。
デメリット
品質が保証されていない
フリーランスに仕事を依頼する場合、最も懸念されるのが品質です。
フリーランスといっても人によってそのスキルは千差万別であり、望む品質を確保できる保証はありません。
また、実務経験のないフリーランスは正しいコードが書けないことが多く、見た目が粗雑になるばかりか、検索エンジン(Googleやyahoo)で検索したときに上位表示されなくなってしまいます。
結果、ホームページ最大のメリットである集客効果が発揮できない可能性があります。
突然廃業するリスクがある
フリーランスに依頼する場合、ある日突然連絡が取れなくなるケースは珍しくありません。
最悪の場合、ホームページ制作の契約を交わしていたのに突然廃業してしまい、完成途中で投げ出されるという可能性もあるでしょう。
納期に遅れる可能性がある
デメリットとしてまず挙げられるのは、フリーランスは代わりがいないということ。
依頼していた制作者が病気や怪我などで仕事ができなくなった場合、納期が延びたり、納品できないリスクもあります。
作業内容により得意・不得意が表れやすい
制作会社は一つのホームページ制作に対し、さまざまな職種の専門家が関わります。
一方でフリーランスのWebデザイナーはディレクションからコーディング、デザインなど、基本的に全ての作業を自分一人で担当します。
サポート体制が「頼りない」
サポート体制の頼りになさはフリーランスに依頼するデメリットの一つでしょう。
制作会社はディレクターやデザイナーなどが複数います。
そのため、担当した制作メンバーの方が体調不良で休んだ場合や退職した場合ても、別のメンバーが業務を引き継げる体制です。
一方、フリーランスは一人で行っているケースがほとんどです。
そのため、ケガや病気などが原因で作業がストップするとそのまま仕事が滞ってしまいます。
当てはまったら注意!信用・信頼しにくいフリーランスの特徴5つ
最低限の素性を把握できない
本人のWEBサイト、SNS、ブログなど、どのような形でも良いので、最低限の素性を確認することが大切です。
性別や年齢、スキル、得意分野などが分かると良く、これまでの仕事の経歴なども把握できると良いです。
経歴の中で、制作会社での実務経験がある場合は、信頼度が高いです。
実務経験のないフリーランスは正しいコードが書けないことが多く、見た目が粗雑になるばかりか、検索エンジン(Googleやyahoo)で検索したときに上位表示されなくなってしまいます。
結果、ホームページ最大のメリットである集客効果が発揮できない可能性があります。
メールやチャットの返信が遅い(もしくはしない)
ホームぺージ制作を依頼する場合、制作進行中のやり取りの多くがメールやチャットツールになります。
レスポンスが悪かったりメールの内容がいい加減な場合、比例するように制作の質もよくないことが多いです。
自分の市場価値と能力を過信している
フリーランスにはプロ意識が必要ですが、プロ意識と自信過剰を混同させないことが大切です。
たとえば継続的に付き合いがあるクライアントだったらまだしも、取引して間もないクライアントに対して、あまりに強気の単価交渉をしてくる方は要注意です。
制作物のクオリティが著しく低い
フリーランスとして活動している場合、ポートフォリオ(これまでの自分の実績を掲載しているサイト)が必ずあります。
その作品集を見て、これまでどのような案件や作品を制作したのかを見ることで、相手の技術や知識を知ることができます。
クライアント側の依頼したいものに近い作品を持っていれば、イメージの共有も効率的に行えるため重要です。
その際、どの範囲を担当したのかの確認を怠ってはなりません。
デザインからコーディングまで担当しているのか、実装されている機能も一貫して行っているのかなど、確認しておかないとミスマッチの原因となってしまうので注意が必要です。
デザインは外注してコーディングのみ行っている方もいるので、しっかりと確認しておきましょう。
ビジネスマナーが欠如しすぎている
フリーランスにもいろいろなタイプの人がいます。
・会社員から独立してフリーランスになった人(同業種・異業種)
・学校卒業後、そのまま就職せずフリーランスになった人
・ほぼニート的な人
このうち、とくに会社員経験がない方は、納期を守ることの重要性や、万が一納期に間に合わない場合の対応が良くない人もいます。
質問内容があいまいな割に、質問ばかり
最後に挙げるのは、「質問の仕方がよろしくない」という特徴です。
これだとざっくりしていますが、たとえば「すでに説明した(依頼内容に書いてある)ことを聞く」「自分で考えないで、とりあえず聞く」フリーランスです。
こういう方は、依頼者に対しても専門用語を用いて話したりする可能性も高いので、意思の疎通がスムーズにいかないケースもあるため注意が必要となります。
依頼する際に確認すること
自社との相性を見極める
組織に雇われるのではなく、フリーランスとして活動する人物は良くも悪くも個性的な傾向にあります。
技術や知識といったスキルの優劣も重要ですが、自社との相性も同様に大切です。
お互いにとってメリットのある取引をするためにも、デザインの方向性や人柄など、その人物との相性を見極める必要があります。
全ての作業を一貫して行えるか確認する
ホームページを実際に公開するためにはデザインとコーディングだけではなく、他にもたくさんの工程があります。
公開前であればドメインの取得やレンタルサーバーの契約、公開後は運用管理やアナリティクス設定(アクセス解析のためのツール)など、さまざまです。
フリーランスに案件を発注する際は、どこまでの範囲で制作してくれるのかを確認しておきましょう。
私自身、初めてブログを開設したときに、ドメインの取得やサーバの設定など、分からないなりに調べて行っていましたが当時はかなり時間がかかりました。
Webに知見がなければ全ての作業を一貫して行ってもらうほうがスムーズです。
サイト公開後の運用やメンテナンスに対応してもらえるか確認する
ホームページは制作して終わりではなく、完成後の運用がメインとなります。
アクセス解析ツールを使用して、集客効果を計測し、その後の修正・改善を行っていきます。
他にも、コンテンツの更新・追加や問い合わせ対応、ドメインの更新作業などがあり、どれもホームページを運用していく上で欠かせない作業なので、ホームページ公開後の運用やメンテナンスの対応範囲を確認しておかねばなりません。
料金体系などの費用
トラブルとしてよく耳にするのがお金に関する問題です。
フリーランス側であれば「追加修正に対応したのに基本料金しか支払ってもらえなかった」などがあるでしょう。
デザインはゼロから形にしていく作業です。
そのためトラブルが起きやすい傾向にあります。
それを避けるためにも、作業内容を明確にしたり、追加修正が発生した際の費用などについてきちんと話し合い、すり合わせをしておく必要があります。
フリーランスを見つけるために
SNS
Twitterのユーザー検索機能などを使うことで、フリーランスの制作者を見つけることができます。
「Web制作 フリーランス」や「webデザイナー フリーランス」などの検索ワードがおすすめです。
また、企業人・フリーランス問わず、有名なWebデザイナーや制作者の周りには優秀なフリーランスが集まります。
有力者がフォローしているアカウントから探していくことで、信頼できるフリーランスが見つかっていく可能性もあります。
クラウドソーシング
クラウドワークス/ランサーズなどのクラウドソーシングは個人や法人を問わず、インターネット上で業務委託の受発注ができるマッチングサイトです。
フリーランスとして登録している人物にこちら側から依頼するか、募集内容を掲載して制作希望者を募るかという2つの方法があります。
ネットを介したクラウドソーシングは長年サービスを続けているので、システム面では信頼性があります。
ポートフォリオと呼ばれるこれまでの実績を掲載している方がほとんどなのでよく確認しましょう。
依頼する際には、実績をよく確認し信頼のおける人かどうか見極める必要があります。
ココナラ
ココナラは個人のスキルを気軽に売買できるスキルマーケットです。
制作依頼の方法はクラウドワークスやランサーズと同様で、こちら側からフリーランスに制作を依頼するか、募集内容を掲載して制作希望者を募るかの2つとなっています。
失敗しないwebフリーランスの選び方 まとめ
フリーランスの方に依頼をする際に見極めを怠ってしまうと、イメージしていたサイトとは乖離したものができてしまいます。
結果的に、それらの修正や新規に作らなければいけなくなってしまい余計に出費がかさんでしまうことも…
本記事が、今回紹介した内容を踏まえて、良いフリーランスの方とめぐり逢うための手助けになれれば幸いです。