経営者の方であれば、「本当にホームぺージは必要なのか」と疑問を感じたことのある方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、ホームぺージは必要です。
PCやスマホで情報を検索することが当たり前となっている現在、ホームページを持っていることで、建設業は見込み客との接点を持つことができ、受注に繋げることも可能です。
その他にも、営業コストの削減や経営者の思いを伝えることなど、建設会社にとってホームページは大切な役割を果たします。
本記事では
・建設業におけるホームページの必要性
・ホームぺージのメリット
・作成時の注意点
と言った内容についてわかりやすく解説していきます
ホームぺージの必要性
依頼を考えているクライアントにとって、建設業のホームぺージは、自社の詳しい情報を得る重要な情報源です。
建設業のホームページの大きな目的で考えられるのは「情報発信」でしょう。
・会社情報
・コンセプト
・事業紹介
・実績紹介
・技術系ブログ
・採用情報
などの情報発信が考えられますよね。
これらをホームページ上で発信することで、より自社を身近に感じてもらえたり、クライアントの窓口となることで、自社への集客や採用活動にも繋げることができるという目的の達成に利用できます。
BtoC向け新規顧客の獲得が目的
建築会社、塗装会社、屋根工事会社、造園会社など、一般消費者がターゲットで、主に集客を目的としている場合、ホームページは必須です。
折り込みチラシやポスティング、飛び込み営業でお客さんを獲得しているなら、新たな受注ルートとしてホームページを作ることをお勧めします。
ホームページからお問い合わせいただいたお客様は、自社が提供するサービスへの興味・関心の高い方が多く、比較的成約に繋がりやすい傾向にあります。
また、ホームページを作ることで、リスティング広告やSNS広告などのWEB広告配信も可能になり、お客様との接点も多くなるため、検討してみると良いと思います。
BtoB向け新規顧客の獲得が目的
大工工事会社、鉄筋工事会社、管工事会社など、元請け会社や自社より上位の下請け会社などの新規取引先開拓を目的としている場合、ホームページはあったほうがいいです。
ただし、難易度はかなり高く、そもそもすぐに成果が出るものでもありません。
そのため、インターネット上での会社の看板としてホームページを作ることをお勧めします。
まずは、最低限の情報を掲載したホームページを、低コストで制作して、インターネット上に公開することで問い合わせに繋がる可能性はあります。
集客はホームぺージがあってこそ
建設業のホームページは、自社を知ってもらうための窓口となる場所です。
依頼をしてもらいたいと考えるのであれば、まずはホームページで自社の雰囲気や将来のビジョン、これまでの実績を知ってもらうようにしましょう。
建設業にホームページが必要な理由は2つあります。
・ほかのメディア施策と組み合わせれば、集客力アップが期待できる
確かにホームページは作成するだけでは集客には結びつきませんが、こまめに運営していくことで、効率的に集客をすることが可能です。
新規ユーザーに訴求できるホームページを作成し、そこへ誘導するリスティング広告やSNS、チラシなどと組み合わせることではじめて集客効果が期待できるのです。
ホームページは、メディア施策の最終目的地です。
逆にいえば、ホームページがないまま宣伝を打っても、集客効果を最大限発揮することは難しいでしょう。
ホームぺージのメリット
自社の存在を知ってもらえる
例えば、会社名を知らなくても地域名と建設会社で検索したときに、自社のホームページが表示されることで会社の名前や存在を知ってもらえる可能性が高まります。
具体的な建設会社名まで把握しているクライアントの方ばかりではないのでインターネットで調べる方も多くいます。
そのような建設会社の名前を知らない方へ自社の存在を認知させることができるのは、利用者獲得の観点からも大きなメリットになります。
信頼度が高まる
ホームページが会社の雰囲気をよく表していると、自社に寄せる信頼度が高まります。
ホームページはクライアントからのお問い合わせの窓口としての役割も持っています。
SNSやチラシでのみ最新情報を更新するのではなく、ホームページと併せて活用することが理想と言えるでしょう。
お客様にとっては、求めている情報や価値のある情報がホームページにあると安心を得られやすいのです。
とくに依頼を考えているクライアントの場合は、クライアント自身も大きな不安を抱えているため、ホームページからの情報提供は必須です。
・怪しい会社ではないか
・どんな雰囲気なのか
・依頼するにあたって技術力に不足なないか
・自社(依頼を考えているクライアント)との相性は問題なさそうか
そんな不安を取り除けるコンテンツを、ホームページに用意しましょう。
ホームページはクライアントの不安をとりのぞき、「安心感」を与えるのに適したツールです。
無料で持てるブログと違い、ホームページを開設するのは少し大変だから、持っているというだけでも効果的。
自分で技術や知識があれば良いですが、そうでなければホームページは、多少なりともお金や時間をかけて開設する必要があります。
その大変さはクライアントもご存じです。
だからこそ、「ホームページを持っている=ホームページにお金や時間をかけられる余裕があるきちんとしたところ」というイメージを持ってくれます。
もちろんある程度綺麗なデザインで、最低限のコンテンツが揃っていることが前提です。
でもそれさえクリアーできていれば、ホームぺージを持っているだけでも、クライアントに対して「安心感」「信頼感」を与えられます。
ぜひ自社の魅力を十分に引き出せるホームページの作成を検討してみてください。
営業コストの削減
営業コストを削減できるのも、建設会社がホームページを使うことのメリットです。
営業担当者は、ホームページから見込み客を獲得し、電話やメールによって営業して「自社の顧客」へと育てていきます。
見込み客を獲得する手間がないので、営業コストを削減できるわけです。
もし、ホームページがなかったら、「見込み客を獲得する」ことから営業担当者が力を入れなくてはなりません。
もし見込み客を獲得できなければ、知り合いからの紹介、飛び込み営業などを通じて、見込み客を獲得し、さらに顧客へと育てなくてはならず、営業担当者の負荷は非常に大きくなってしまうでしょう。
また、ホームページは365日、24時間稼働しているので、会社が休日のときにも、ホームページが営業活動してくれます。メールフォームがあれば、休日に問い合わせがあった内容も、営業日に確認することができるでしょう。
広告の費用対効果が優れている
1つの市区町村(仮に5万世帯)に新聞の折込チラシを配布した場合、費用はデザイン・印刷込みでおおよそ20万円程度。
チラシの反響率は0.01%と言われていますので、5人程度のお問合せを獲得できる見込みです。
同じ額をインターネット広告に掛けた場合、約4,000人を御社のホームページに誘導でき、16件程度のお問合せを獲得できる想定となります。
インターネット広告の特長は、エリアやターゲットを細かく絞り込んで配信できる点と、クリック課金方式である点。
御社に興味を持った人を効率よく集客でき、かつホームページを訪れた人の分だけ支払えばよいのがポイントです。
会社としての信頼が上がる・交流のキッカケになる
会社としてホームページを持つことで、どんな会社なのかを把握することができます。
逆にホームページがない事は、名刺や看板がないようなものなのです。
ホームページから自社へお問い合わせできるフォームがあると、クライアント側からいつでもお問い合わせできて安心できます。
建設業に限った話ではありませんが、ホームページをしっかりと運用し情報発信を続けることは信頼向上に繋がります。
また、質の高い情報発信を続けることでサイトとしての価値も高まりますし、サイトを訪れる人も増えて交流のキッカケにもなることもあります。
ホームページを正しく適切に運用することでイメージ向上になる部分もありますので、建設業のホームページも実際の会社の運営と同様に真摯に向き合えば信頼性を高める効果を発揮します。
情報量や内容にほぼ制限がなく、独自の情報を出せる
会社独自のホームページでは情報量・内容に制限がありません。
そのため、ホームページを持つことで見込み客に、より自店の魅力やお店の詳細情報を伝えることが可能になります。
会社の雰囲気や実績紹介など、会社選びに失敗したくないという願望が強いほど、より詳細の情報を欲しがります。
その際にホームページを持っているか、いないか、ホームページの運用をしっかりと行っているか、いないかでは雲泥の差です。
自社のこだわりをホームページであれば、画像や動画など使ってより魅力を伝えることが可能です。
競合店の中から自分のお店を選んでもらうためにホームページは効果を発揮します。
スタッフ採用への効果
慢性的な人手不足に悩んでいる会社も多いのではないでしょうか。
実際、多くのサイトで採用募集をかけているけれど、なかなか応募がなく集まらないといった声は聞かれます。
不特定多数が見ることができるホームページは、求人情報も掲載しておくとより良い効果が生まれます。
緊急的に必要になった時などは、人材紹介会社などに依頼するなどして、費用をかけて採用する事もあるかもしれませんが、「良い人がいたら、働きたいと思ってくれる人がいたら採用したいな。」といった緩い採用希望の場合、費用を投じてまで採用に力を入れるかというとそういう事は行われません。
しかし、ホームページを持っていれば、スタッフ採用ページを作って公開をする事ができます。
また、ホームページがない場合、採用の簡単な問い合わせをしたいとなった時、会社に直接電話をするか、直接お伺いして話をするかという2択になりハードルが非常に高いです。
ホームページに採用を載せておくことで、問い合わせる側も、フォームやメールなどで問い合わせができるため、心理的ハードルも低くなります。
ホームページを持つという事はお客様へ伝えるだけでなく、一緒に働くスタッフへも働きかける事ができるのです。
求人誌への広告費用のカットにもなるため、メリットといえるでしょう。
ホームぺージに掲載すべき情報
建設業のホームページに多く見られるページは以下の6つです。
・ホーム(トップページ)
・会社案内・会社概要
・お問い合わせ(注文・見積りフォーム)
・施工事例・実績
・採用情報・求人情報
・施工の流れ
メインビジュアル
メインビジュアルとは、主にホームページのトップにあるイメージ画像のことです。
ホームページを開いた瞬間に、最初に目に付くことから「ファーストビュー」と呼ばれることもあります。
メッセージ性のあるキャッチコピーが掲載されていたり、直感で「これは何のホームページなのか?」イメージすることができます。
ほかにも企業名やロゴマーク、サービスの説明なども掲載されています。
会社情報・コンセプト
ホームページは、インターネット上におけるお店の名刺ともいえます。
住所や電話番号、営業時間など会社の基本情報は、もれがないように注意しましょう。
そのうえで、自社の雰囲気や実績紹介、他社との違いや自社のコンセプトを紹介していくと良いです。
ホームページを見る人に、自社のこだわりがしっかり伝わるようにすることがポイントです。
方針・理念
建築の専門家として、納得いただける仕事を行っていることや安全第一に関することを記載、アピールすることでお客様に安心感や信頼性を与えることができます。
会社概要
会社案内を掲載することで企業として安心してご利用いただけることをユーザーにアピールします。沿革など会社の歴史を明確にすることも信用につながります。
代表の挨拶・スタッフ紹介
企業のホームページやサービス集客用のホームページでは、必須のコンテンツだと考えられます。
対面の世界とは異なり、ネットの世界ではお客さまと直接顔を合わせるわけではありません。
アクセス者は直接会ったこともない方を信用して、お問合せやお申込みを行うことになります。
会ったこともない方や初めて名前を聞いた会社を最初から信用することは、なかなか難しいと言わざるをえません。
つまり、「顔の見えない」ネットの世界で、直接会ったこともないアクセス者から信頼感を得ることが、ホームページ作成では大きなポイントとなるわけです。
「代表者ごあいさつ」を作る最大の目的はアクセス者の信用を得ることなので、
・プロフィール(これまでの経歴、簡単なものでもよい)
・仕事・お客さまに対する想い
・仕事・サービスを始めたキッカケ
・ちょっとしたプライベートな話題(趣味やオフの様子など)
などの情報を書くことがお勧めです。
例えば、これからお客さんになるかもしれない方に、自己紹介する際にお話する内容をイメージしていただくと書きやすいでしょう。
お知らせ
お知らせ機能やブログを設置し、定期的に更新しましょう。
年末年始の営業時間や臨時休業を知らせたいとき、新商品の追加やクーポンのお知らせなどにもページを活用できます。
また、頻繁に更新していると「活気がある」「多くの人が利用している会社で人気がある」というよい印象を与える効果もあります。
実績紹介
施工事例の写真
建設業のホームページの中で一番重要なページと言っても過言ではありません。
実績が多ければ多いほど技術力の証となりますので、できるだけたくさんの情報を掲載し、ユーザーに信頼できる会社であることをアピールしましょう。
例えば、リフォーム専門の場合、キッチン、リビング、居間、寝室、浴室、洗面所、トイレ、子供部屋、和室など部位別・スタイル別に詳しく説明したり、リフォーム前後の写真を掲載したりすることでよりイメージしやすくなります。
施工事例の詳細(実績)
施工のこだわりやアピールポイントを掲載します。
ユーザーの立場から考えた場合、技術力や施工価格は気になるポイントです。
過去の施工に対し目安となる価格を掲載することは、安心感を与え、信用付けることができます。
※都度見積りや資料送付を行っている場合、価格は載せないケースもあります
依頼から施工までの流れ
施工の流れ
どのように作業を進めていくのかを掲載します。
また、施工プラン別に流れを掲載することで、目的の施工希望があるお客様に対し、非常に分かりやすいページにもなります。
施工の流れごとに写真を掲載することでよりイメージが湧きやすくなります。
アフターフォロー
施工完了後のお問合せ方法やメンテナンスなど、自社が行っているアフターフォロー内容を記載します。
お問い合わせフォーム
お問い合わせフォームから質問や相談、見積もりなどを依頼するページです。
このページからメールが届くことによりホームページが利用されていることを実感できます。
また、自社からの誠実な回答をすることで、新規顧客獲得にも繋がります。
採用情報
採用情報・求人情報では、
・募集要項
・希望職種
・応募資格
・採用フロー
・面接地
・応募フォーム
などを掲載します。
求職者が見たときに、どのような職種を募集していて、自身は該当するのか、併せて採用スケジュールもわかるように作成しましょう。
採用担当からのメッセージ
どのようなことを期待しているか、どのような信念を持って仕事に取り組んでほしいかなど、一緒に仕事をしていくうえでどのような人を求めているかなどを示します。
採用の流れ
採用するまでのフローや必要な書類、資格などを提示します。
よくある質問
新人研修の期間や内容、職場の雰囲気、残業・休日出勤に関する内容などを記載します。
また業界柄、資格に関しての有無が気になる方が多いかと思いますので、必ず記載項目として入れましょう。
休日出勤などもある場合、自社が建設業界としてどのような形で仕事に取り組んでいるかを示したうえで、プライベートに対することも大切にしていることを伝えましょう。
その他
「社員インタビュー」や「先輩社員の一日」など仕事風景が目に見える情報記載、専用ページを設けることで、実際に働いた時のイメージが湧きます。
ホームぺージを作成するなら
ホームぺージ制作を依頼する際に、フリーランスの方にお願いして安く作るか、せっかくなら制作会社に依頼してしっかりとしたものを作るかでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
制作したいWebサイトの内容・仕様や、制作会社またはフリーランスとの繋がり方・関係にもよりますが、無難なのはWeb制作会社です。
一方でフリーランスは信頼できる人材の発掘が困難ではあるものの、繋がることができれば、コミュニケーションの取りやすさや柔軟な対応、価格の安さなど制作会社を上回る大きなメリットがあります
ホームページ制作会社へ依頼
整体院のホームページを多数制作した実績があれば、当初イメージしていたホームページよりも良質なものが作れると期待できます。
経験を積んだプロに依頼するため高いクオリティと満足度が得られますが、その分高額になることも忘れないでください。
フリーランス・個人に依頼
フリーランスにホームページ制作を依頼する場合、基本的には価格を安く抑えられることがメリットです。
Web制作会社に依頼をすると小規模なサイトで10万円、大規模なものになると200万円もの余分な人件費がかかってしまいます。
フリーランスの場合、制作を依頼したい人を自由に選べます。
実績や制作期間、人柄など希望する条件にマッチする人に自由に依頼できるので、ミスコミュニケーションが起こりにくく、希望通りに制作が進みやすいと言えます。
ホームページの必要性と作成するメリット・注意点について まとめ
建設業のホームページでは、会社概要、施工事例、施工の流れといった、施工を依頼するにあたり確認しておきたい情報がお客様から求められています。
また、デザインやコンセプトは、シンプルで見やすい、目的別にページがある、綺麗な写真が掲載されていることが好まれる傾向にあります。
お客様にとって見やすいページを作ること、よりユーザーファーストなページを心がけることで、アクセス数にも繋がっていきます。