「飲食店にホームページっている?いらない?」
「食べログやぐるなび、ホットペッパーがあるからホームページは不要なのでは?」
そういう疑問を持つ飲食店経営者の方も少なくないかと思います。
小さなお店なのでホームページは必要ないと考えるオーナーもいるだろう。
しかし、ホームページは飲食店の集客にとても効果的なツールであることは間違いありません。
本記事では
・飲食店にホームページは必要か
・ホームぺージを作ることのメリット
・作成時におさえるポイント
についてわかりやすく解説していきます
飲食店にホームページは必要か
まずはぐるなびと一般的な飲食店サイトを見比べて、掲載できる情報の違いを明確にしていきます。
ぐるなびに掲載するのが難しい情報
・お店の雰囲気
・看板メニュー
・写真付きメニュー
・お客様の声
・お店のコンセプト
・お店からのお知らせ
・ブログ
・採用情報
・お問い合わせフォーム
書き出してみると、記載出来ない重要な情報は多く、これだけ見てもホームぺージを作成する必要はあると感じた方も多いのではないでしょうか。
ホットペッパーやぐるなび(ポータルサイト)でも、店舗情報やメニュー、座席数など必要最低限の情報を載せることはできますが、お店の雰囲気やコンセプト、看板メニューなどをお客様に伝えることは難しいです。
カフェや居酒屋では必ず、そのお店が届けたい想いやコンセプトが必ずあるはずです。
ホットペッパーやぐるなびではそういった情報をしっかりと伝えることは難しいでしょう。
また、ホットペッパーやぐるなびなどのポータルサイトで、同じような評価で同じようなメニューを並べているお店はたくさん存在します。
同じようなお店が並ぶ中、他店と差別化できるのがホームぺージの有無です。
飲食店はホームぺージの必要性が少ないからこそ、ホームぺージがあることで差別化を図り、新規顧客の獲得に繋がります。
飲食店サイトがあることのメリット
新規顧客に効果的にアピール!
インターネット普及率を見て分かる通り、80%以上の人がインターネットを利用して、ホームページを閲覧しています。
多くの方は、常にインターネット上でホームページをチェックしているのです。
もちろんホットペッパーやぐるなびさんなどを代表とするポータルサイトを閲覧している人も、行きたい!と思った飲食店のホームページを見にいくという行動を取ります。
“ポータルサイト → 飲食店ホームページ”
という流れですね。
このようなユーザーが取る行動を知らないと、ホームページの作り込みがあまくなり、新規のお客様の獲得する確率が下がってしまいます。
飲食店はホームページを制作して、多くの人にインターネットを介してホームページを見てもらい、興味を持ってもらえば来店につなげることができるのです。
お店の信頼度アップの効果
飲食店のホームページはユーザーから見たお店のへ信頼度の向上に役立ちます。
中でも「高級飲食店」など、単価の高い飲食店に関してはホームページは必須です。
なぜなら、単価が低い飲食店に来店するのとは違って、お店選びを失敗するリスクが高くなるからです。
その場合、食べログやホットペッパーなどのポータルサイトだけでは情報に限界がありますから、より詳細の情報を求めてホームページを閲覧する可能性が高くなります。
その時に、ホームページを持っていないことは機会損失に繋がりますよね。
また、シンプルに「ホームページがある=お店や会社への安心感(ちゃんとしたお店)」という印象を与えることもできます。
ホームページがあることでブランディングにも役立ちます。
他にも多店舗展開している飲食店も信頼感、安心感という意味ではホームページを持っていることが好ましいでしょう。
よりお店の魅力や詳細を伝えることができる
ホームページを持つことで見込み客に、より自店の魅力やお店の詳細情報を伝えることが可能になります。
食べログやホットペッパー、ぐるなびなどは情報量に限界がありますよね。
また、他のお店との差別化と言う点でも違いを出しづらいというデメリットもあります。
例えば、あなたがお仕事の接待など大事な人との食事ができる飲食店を探しているとします。
その時にお店を選ぶ際に、食べログやホットペッパーだけの情報では心細くないですか?
外観だけでなく、店内の雰囲気や席の広さ、スタッフにはどんな人がいるのか?
料理の見栄えや接客面など、お店選びに失敗したくないという願望が強いほど、より詳細の情報を欲しがります。
その際にホームページがあるお店と、ないお店では雲泥の差ですよね。
自店のこだわりをホームページであれば、画像や動画など使ってより魅力を伝えることが可能です。
競合店の中から自分のお店を選んでもらうためにホームページは効果を発揮します。
情報量や内容にほぼ制限がなく、独自の情報を出せる
グルメサイトや口コミサイトではあらかじめ掲載できる項目や写真枚数などに制限がありますが、お店独自のホームページでは情報量・内容に制限がありません。
そのため、お店独自で情報を掲載することができます。
例えば、限定クーポンやキャンペーン情報を掲載したり、求人情報を掲載することもできます。
また店主の趣味(飲食に関係ないものでもOK)を公開して「店主としゃべりたい」と来店いただくのもひとつです。
最近では海外からのお客様も少なくないので、英語や中国語のお店紹介ページを作るのも良いですね。
スタッフ採用への効果
個人が営む飲食店はあまり当てはまらないかもしれませんが、多店舗展開している飲食店であれば、スタッフの採用にもホームページは役に立ちます。
アルバイトや正社員の多くは求人誌からの応募が大半ですが、ホームページからの募集もあります。
また、求人誌で自店や会社を知った場合でも、ホームページを見てから応募するかどうかを判別すると言うケースも多々ありますよね。
そして、ホームページをしっかり読み込んでから応募してくる申込者の方が真面目で仕事に熱心な方が多いとも聞きます。
飲食店を複数構えるお店ならなおさらホームページの採用効果は大きいはずです。
求人誌への広告費用のカットにもなるため、メリットといえるでしょう。
各種SNS・広告の最終目的地になる
ホームページは、お店を知ってもらうための窓口となる場所です。
実際の店舗にも足を運んでもらいたいと考えるのであれば、まずはホームページで疑似体験してもらい、自店を知ってもらうようにしましょう。
飲食店にホームページが必要な理由は2つあります。
・ほかのメディア施策と組み合わせれば、集客力アップが期待できる
確かにホームページを作成するだけで集客に結び付けるのは難しいかもしれませんが、こまめに運営していくことで、大手ポータルサイトよりも割安に集客することが可能になった事例もあります。
新規ユーザーに訴求できるホームページを作成し、そこへ誘導するリスティング広告やSNS、チラシなどと組み合わせることではじめて集客効果が期待できるのです。
ホームページは、メディア施策の最終目的地です。
逆にいえば、ホームページがないまま宣伝を打っても、集客効果を最大限発揮することは難しいでしょう。
飲食店サイト作成時におさえるべきポイント
まず掲載すべき情報としてはポータルサイトに載せられない情報で紹介した要素がメインになってきます。
メインビジュアルは重要
メインビジュアルとは、主にホームページのトップにあるイメージ画像のことです。
ホームページを開いた瞬間に、最初に目に付くことから「ファーストビュー」と呼ばれることもあります。
メッセージ性のあるキャッチコピーが掲載されていたり、直感で「これは何のホームページなのか?」イメージすることができます。
ほかにも企業名やロゴマーク、サービスの説明なども掲載されています。
お店の紹介
ホームページは、インターネット上におけるお店の名刺ともいえます。
住所や電話番号、営業時間などお店の基本情報は、もれがないように注意しましょう。
そのうえで、お店の雰囲気やおすすめのメニュー、他店との違いやお店のコンセプトを紹介していくと良いです。
ホームページを見る人に、お店のこだわりがしっかり伝わるようにすることがポイントです。
お店のこだわりを、わかりやすく覚えやすいキャッチコピーにしても面白いですね。
写真付きメニュー
ポータルサイトでは掲載できる数に限度がありますが、ホームぺージでは制限がありません。
ユーザーに対して、視覚的な訴求ができるというのはポータルサイトとは異なる大きなメリットです。
また看板メニューやおすすめのメニューがある場合はその写真を大きく表示するなど、見せ方を工夫することもできます。
お客様の声
さまざまなコンテンツのなかでも「お客さまの声」は、最強コンテンツ、あるいはキラーコンテンツと呼ばれています。
そう呼ばれている理由は、それを載せるだけで、集客力をアップさせる効果があるから。
成果を挙げている企業のホームページでは、手間暇をかけて、この「お客さまの声」を集めて掲載しています。
メリット
・企業や店舗の信頼感を増すことができる
・自慢感や押し付けがましい印象を解消できる
・人気商品であることをアピールできる
・見込み客に対し効果的にベネフィットを提示できる
・顧客との距離感を縮め不安感を取り除く
お知らせ・ブログ
お知らせ機能・ブログを設置し、定期的に更新しましょう。
年末年始の営業時間や臨時休業を知らせたいとき、新商品の追加やクーポンのお知らせなどにもページを活用できます。
また、頻繁に更新していると「活気がある」「多くの人が通っている飲食店で人気がある」というよい印象を与える効果もあります。
採用情報
ポータルサイトに無料で掲載できない情報が「採用情報」です。
ホームページを見て求人に応募する人は、給与や待遇などの採用条件だけでなく、公式サイトの豊富な情報から感じられる店の雰囲気を知った上で応募したいと考えているでしょう。
そのような場合、スタッフの募集をしているのか、応募はどのようにすればよいかなどホームページに掲載してあると親切です。
また求人サイトに掲載すると掲載料が発生しますが、ホームページであればその費用を抑えられます。
お問い合わせフォーム
ホームページから、直接コンタクトをとることができる機能です。
入力必須項目をすべて満たさないと送信できない仕組みになっています。
そのため、あまり項目が多いとユーザーが面倒になってしまうため、項目の精査が必要になります。
24時間365日、時間を気にせず送信できるのはユーザーにとってメリットがあります。
商用のホームページにはお問合せフォームを設置することが、今では常識といえるでしょう。
電話でのお問い合わせや質問がよくくる店舗では導入を検討しても良いかもしれませんね。
予約ツール
ホームページに予約ツールを導入すれば、いつでもどこでも予約可能です。
電話のみの対応ではスタッフの時間が取られてしまうほか、ダブルブッキングなど人為的なミスも発生しやすくなるでしょう。
対応時間の削減と人為的ミスを防ぐため、予約ツールを活用するのも一つの手です。
MEO対策(Googleマップで上位表示するための対策)への効果
MEOとは、Map Engine Optimizationの略。主に、Googleの地図エンジンの最適化のことを指し、海外では、「ローカルSEO」とも呼ばれることもあります。
Googleマップに表示される店舗の情報を最適化したり、ローカル検索をしたときにできるだけ上位に表示させたりすることがMEO対策と言われます。
近年Googleでは「ローカル検索」が行われています。ローカル検索とは、検索している人の現在地から近い店舗を表示するシステムです。
Googleの調査では、ローカル検索をしている人の41%が検索後24時間以内に店舗訪問していることが報告されており、顧客の来店にとても大きな影響を持ちます。
また、お店を探すときには、44%の人がGoogleMapを利用していると言われています。MEO対策を行い、地図エンジンで上位表示されることは、顧客獲得のための重要なポイントとなっているのです。
ホームぺージを作成するなら
ホームぺージ制作を依頼する際に、フリーランスの方にお願いして安く作るか、せっかくなら制作会社に依頼してしっかりとしたものを作るかでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
制作したいWebサイトの内容・仕様や、制作会社またはフリーランスとの繋がり方・関係にもよりますが、無難なのはWeb制作会社です。
一方でフリーランスは信頼できる人材の発掘が困難ではあるものの、繋がることができれば、コミュニケーションの取りやすさや柔軟な対応、価格の安さなど制作会社を上回る大きなメリットがあります
ホームページ制作会社へ依頼
飲食店のホームページを多数制作した実績があれば、当初イメージしていたホームページよりも良質なものが作れると期待できます。
経験を積んだプロに依頼するため高いクオリティと満足度が得られますが、その分高額になることも忘れないでください。
フリーランス・個人に依頼
フリーランスにホームページ制作を依頼する場合、基本的には価格を安く抑えられることがメリットです。
Web制作会社に依頼をすると小規模なサイトで10万円、大規模なものになると200万円もの余分な人件費がかかってしまいます。
フリーランスの場合、制作を依頼したい人を自由に選べます。
実績や制作期間、人柄など希望する条件にマッチする人に自由に依頼できるので、ミスコミュニケーションが起こりにくく、希望通りに制作が進みやすいと言えます。
飲食店にホームページは必要!作成するメリットと制作時の注意点 まとめ
費用をできるだけかけたくない、食べログやホットペッパーで十分。
そういった飲食店はホームページがなくてもいいと思います。
ホームページがなくても集客はできますし、人気店になっている飲食店も多数あります。
SNSからの流入やGoogleマップ、ポータルサイトからの流入先で、他の飲食店と差別化を図りたいのであれば、ホームページは持つ必要性はあります。
各店の目的に併せてホームページが必要か不要かを検討してみるといいかと思います。